へそストローのブログ

尿膜管膿腫で入院した体験記のブログです

尿膜管闘病記⑩ ~洗髪!食事!安眠!~

 回復の兆し!

 

◆12/7木曜日

朝、担当の先生の回診の前に、若い先生が様子を見に来てくれる。
ここぞと、おちんちんの裏から肛門にかけての痛みを訴える。


先生はピンとこない様子だが、『では診てみましょう』と肛門を触診してくれた。
入院してると、人に肛門見せるくらいなんともないのが不思議だ。


あと、このとき気づいたが、肛門がとても臭い。よく考えたら、月曜日の手術前にトイレに行った時にお尻を拭いて以来、丸2日強、肛門に手を付けてない。

先生には悪いことをした。


結局、おちんちんに入れていた管の影響ではないか、という診断で様子見となった。

朝、しばらくすると、レントゲンを撮影するから1階まで降りてこいと言われる。

手術直後は、身動き取れないので病室までレントゲンが出張してきたが、今回はこちらからレントゲン室まで出向くようだ。

 

ちょうど、レントゲンの話になる直前に、入院後初めて点滴が外された。
でも点滴が外されるのは一時的なもので、点滴が再開される前にレントゲンに行く。

 

レントゲン室は病棟とは別の階にあり、エレベーターで移動してから、また少し歩かないといけない。

 

点滴を外してもらっているうちにさっさとレントゲンに行こうと病室を出る。
が、よく考えたら、前日の15時以降、痛み止めのロキソニンを飲んでいなかった。歩き始めてみると、めちゃくちゃお腹が痛い!!

昨夜の点滴の痛み止めをしてもらったのも、前日の22時だ。

また、点滴が取り外されているので、いつもしがみついている点滴台もなく、超不安。

 

なんとかレントゲン室にたどり着くも、今度は背筋を伸ばしてレントゲン撮影しなくてはいけない。お腹の手術跡をかばって超猫背だったので、それさえつらい。

また、診察台に寝た状態でのレントゲン撮影もある。腹筋を使うと激痛なので、診察台に寝転ぶのも大仕事だ。

診察台に腰掛けるのはいい。

でも、診察台に足を上げるには腹筋を使わなくていけない。すごい大変!痛い!

また、両足が診察台にのっかったら、今度は仰向けに寝ないといけないが、これもめちゃくちゃ腹筋使う。激痛!


そんなこんなでヘロヘロになりながら、レントゲンを終え、病室に戻る。


午前10時くらい。

今度は、洗髪のため、ナースコール。ついでに痛み止めのロキソニンももらう。

先にも書いたが、点滴が外されたのは入院以来、このときが初めて。点滴が付いたままでは洗髪ができないので、すなわち入院以来の洗髪となる。

 

点滴の針が刺さっている部分をサランラップで防水してもらって洗髪するので、わざわざ看護師さんを呼ばなくてはいけない。


ちなみに、土曜日の夜を最後にシャワーを浴びてない。この日まで4日間も洗髪してないのだ。4日も髪を洗わないのなんて生まれて初めてではないか。

ぼくもバリバリのアラサー男子であり、髪の毛はギトギト、臭いも結構きつかったはず。


右手の点滴針をサランラップしてもらい、洗髪室へ。洗髪室は、消灯時間以外であれば、いつでも使っていい。
洗髪室は、床屋さんにあるような洗髪用の陶器の流しに、シャワーが付いている。このシャワーのシャワーヘッドを持ち上げると金属製のノズルが伸びる。

パイプ椅子とドライヤー、シャンプー用のマントも用意されている。


早速、洗髪。

 

まず最初の懸念は、頭を洗うための前傾姿勢。これは、腹筋への負担がありそうで、とても不安だったが、パイプ椅子が用意されていたので、そこまで腹筋に負担はかからず、どうにか大丈夫。


シャンプーしたかったが、慣れない洗面台だったし、体力やお腹の傷も不安だったので、お湯で流すだけで我慢。湯シャンだ。

 

それでも、お湯で流すだけでも、かなりすっきりした。


この洗髪で、引くほど抜け毛が出たのは悲しかったが、4日間分の抜け毛としてはこんなもんか。
とにかく、とてもすっきりした。

この日の午前中も、ちんこの裏から肛門にかけての痛みに悩まされる。

この痛みは、おしっこのときや、ガスのときにくるのだが、来たるべき『大』のときにはどうなってしまうのかと大いに不安。

昼。
入院後、初の食事がでる。三分粥だ。ほとんど液体。
それでも、ものすごくうれしい。
お粥以外の食事については、味も美味しい!ずっと何も食べてなかったからか、味付けもしっかりしてるように感じる。
完食!量は少ないが、お腹いっぱいになった。

昼過ぎ、両親が見舞いに来る。
村上春樹を貸してもらった。お見舞い金ももらった。
両親は、院内で普通にパシャパシャと写真を撮っていたが、後で調べたら写真撮影は禁止されている。まぁいいか。

夜には会社の上司が見舞いに来てくれる。あまり、元気っぽい姿を見せてもなんだし、わざとらしく痛がってもあれだ。実際、痛くて仕方ないので、気を使う必要もないのだが、なんとなく気になってしまう。
30分くらいお話してくれた。

上司達の帰宅後、20時半くらい。

会社帰りにお見舞いに来てくれていた妻にシャンプーしてもらう。

昼間は湯シャンで我慢したが、再チャレンジだ。やはり、シャンプーすると格別にすっきりする!


シャンプーするまでは、お腹の痛みも少なかったが、シャンプーしてドライヤーする辺りから、おへそあたりが痛くなる。
おへそに刺さっているストローに違和感を感じるような痛みだ。

おへそにストローをガシガシ突っ込まれる痛みとか、くすぐったさをイメージしてほしい。おへそを病んでる同志ならなんとなく分かってもらえるだろうか。そんな感じだ。

夜、昨晩の反省を活かし、消灯時間の21時に痛み止めのロキソニンをもらって飲む。
そのおかげで、この夜は、久しぶりにしっかり眠れる。

久しぶりというか、お腹の痛みで救急に運ばれた土曜日以来なので、5日ぶりの深い眠りだ。

徐々に回復を感じ始めた夜だった。